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佳 作
人の句 地の句 天の句
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口角を上げて見せない腹の底
見てくれのフルスロットル省みる
故郷思うビルの谷間の夏まつり
君思う心は今も十五歳
封筒に詰めきれませんこの思い
奇跡だと思う麻酔の切れた朝
海ほどの愛だったのかふと思う
気に食わぬ奴だと双方が思う
仲良しと思うでしょうねペアルック
平均寿命みんな越せると思ってる
親思うほど子は思わない順送り
カネよりもピュアで居たいと思う朝
犬だって思うところがある目つき
味方だと思った妻の筵旗
ごめんねは勝利宣言だと思う
味方ともライバルだとも思う夫
ニッポンを思う借金を思う
DNAつくづく思う気の弱さ
何しょうと思い私は立ったのか
この世とは思うがらしくない月夜
幾つかの岐路の轍をふと思う
いつまでも元気だと子に思われる
案の定悪い予感はすぐ当たる
親不孝だったと思うことばかり
好き勝手できて元気に生きてます
ふと思うおひとり様の家族葬
年金の余生合格だと思う
思う事ばかりで溜まる可燃ごみ
介護する子に渡そうかこのハンコ
ブログ見て井戸の中から空見上げ
思うことあるのか遠く見る目つき
アジサイは手紙 小説とも思う
鮮血がみなぎる思い立ち上がる
摂生は嫌だが長生きはしたい
青梅の苦さは世間だと思う
まだ乗れると思うメリーゴーランド
存分に思い惑えと濡れた傘
詫び状の半分ほどはホントです
未送信BOXあなたへの思い
生と死を一瞬思う卵割る |
春爺
相模秋茜
アカエタカ
光畑勝弘
落犀庵
さなえ
石田穗實
吉崎柳歩
中矢長仁
沢田正司
北田のりこ
古屏風
浮世っ子
よしひさ
アズスン安須
たまき
福西茶子
ちひろ
坂上淳司
ころのすけ
ころのすけ
ツボ
かっぱ堂
上原稔
坂裕之
永見心咲
木田比呂朗
森山盛桜
山々坊
三好光明
片山かずお
柴田比呂志
坂本加代
彦翁
笹倉良一
川本真理子
竹内いそこ
岡本恵
てまり
うちだあつこ
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