2016年12月WEB句会 (第9回)

投句数 264句(133名)
※平抜、佳作の掲載は到着順です。

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「持 つ」
米山明日歌 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
山下りる風に持ち歌聞かされる
持ち歩く財布にユーモア入れておく
持っててももっと持ちたいお金持ち
癇癪持ち爆ぜないようにオブラート
散歩する夫婦心の杖を持つ
重すぎるものは持たないことにする
トゲを持つ私 そろそろ見せてやる
終章もまだ喝采の夢をもつ
まだ少し爆ぜる私の持ち時間
ぶつけたい小石ばかりが手に残る
心中のユダ一匹を持て余す。
絶対音感持ってあなたにプロポーズ
冥土への土産が多く持ち切れぬ
老婆心 常に脚立を持ち歩く
あなたにも僕にも一つずつの月
ありたけを持たせて送る無人駅
持っているだけで励みになる写真
まだ反古にできない桜貝ひとつ
毒少し持った女の片えくぼ
時時は生徒に投げるチョーク持つ
引き出しの奥に羽衣隠し持つ
銃を持つ小さな手には鉛筆を
それぞれが持つ幸せの計り方
時に薔薇トゲを持つ身をもてあます
昨日より今日の自分の肩を持つ
持参した影がなかなか動かない
持ち駒のまま戦艦大和海の底
喜びは持っているより分かち合う
菜園を褒めて大根持ち帰る
廃屋の生家原点持つりんご
父母の持つ時計の針が揃わない
傘を持つ少しあなたに傾けて
使い捨てライターにない所有権
腹持ちのする政策が出てこない
未だ持つ絵手紙の消印は春
持ってしまえばどうってことはないマイク
タブレット世界の知恵を持ち歩く
さみしさが握る三色ボールペン
左手で持ったら嫉妬する右手
虹という持ち手がついている地球

喜屋武白雨
よもやま話
荘子隆
春爺
やんちゃん
やっこ
汐海岬
木田比呂朗
平井美智子
笹倉良一
笹倉良一
大内せつ子
石川柳寿
おおがまひろし
川本真理子
光畑勝弘
吉崎柳歩
辻内次根
若芽
平尾定昭
塚越孝一
岸井ふさゑ
船岡五郎
澁谷さくら
蕎麦用人
青砥和子
寺川弘一
彩古
わこう
うちだあつこ
たまき
勝又恭子
白鳥象堂
白瀬白洞
塚越孝一
橋倉久美子
上山堅坊
柴田比呂志
まさと




「持 つ」
 小島 蘭幸 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
仄かな灯持ち寄り老いの坂をゆく
形にはならないものをあふれ持つ
クリスマス持てない男の長い一日
重すぎるものは持たないことにする
無一物それが私の強みです
先生も一緒の辞書を持っている
終章もまだ喝采の夢をもつ
まだ少し爆ぜる私の持ち時間
青い夢持って始発の汽車に乗る
善い人が持っていそうな串団子
あの世へもスマホ持参でいきますか
持っているだけで励みになる写真
持たないと肩身が狭くなるスマホ
自覚しています高齢者のマーク
武器を持つ指に変わっていく怖さ
メスを持つ手に神様の宿る時
さみしさが握る三色ボールペン
病む夫威厳を持って生きている
ケータイをにぎり危うい橋渡る
弾丸も葡萄も両手一杯に
引き出しの奥に羽衣隠し持つ
未だ持つ絵手紙の消印は春
わたくしは私ですの持論持つ
持ち方ですでに達人だとわかる
持つまでが夢ローン苦のマイホーム
持ち家に初めてマルをする重み
次の世は手ぶら口笛吹きながら
昨日より今日の自分の肩を持つ
持っている人ほど深くお辞儀をする
ポケットに飴ちゃん持ってバスツアー
鉄アレイ軽々と持つお婆ちゃん
傘を持つ少しあなたに傾けて
散歩する夫婦心の杖を持つ
笑いあう 同じ痛みを持つ同士
持ってしまえばどうってことはないマイク
タブレット世界の知恵を持ち歩く
父母の持つ時計の針が揃わない
同じもの持って何でだろう違う
握り飯持って浄土へピクニック
盃を持つとスーパーマンになる

喜屋武白雨
麦乃
横山閲治郎
やっこ
山本進
青砥たかこ
木田比呂朗
平井美智子
まろ子
芝岡勘右衛門
つれづれ
吉崎柳歩
吉崎柳歩
辻内次根
森山盛桜
西山竹里
柴田比呂志
徳重美恵子
美馬りゅうこ
雨森茂喜
塚越孝一
塚越孝一
春川秋男
橋倉久美子
水野黒兎
加藤当白
久保卓子
蕎麦用人
竹内いそこ
すずき善作
うちだあつこ
勝又恭子
やんちゃん
川本真理子
橋倉久美子
上山堅坊
たまき
柳田かおる
藤井智史
新家完司



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